筋トレをはじめて、量的な効果が出るまでには、かなりの時間がかかるというのが、一般的には常識とされてきました。
確かに、これまで筋肉を鍛えたことがなかった人が、いきなり筋トレをしても、すぐに筋肉が太くなることはありません。
ただし、筋力については、短期間でもすぐ伸びるので、実感しやすいです(*^ω^*)
今回は、そんな筋力について、解説していきます٩( ᐛ )و
通常、人の力の限界は70%まで
筋トレをはじめて、一週間ほど経つと、随分と力が出てきたなと実感できるものです。
その理由は環境にあり、力を出し慣れていない人が、力を出す環境に身を投じると、カラダが早期に反応したことで力が出るようになります。
これは主に、神経機能が鋭くなったことによるものです。
筋肉は通常、持っている力の100%を発揮することはありません。
それは、筋肉を支配している神経によって、ロックがかけられており、カラダの機能として100%の力を使わないようにできているからなのです。
100%の力を出すことができなくても、筋トレなどの力を出す環境下に身を投じることで、その筋肉が持っている100%の力を発揮できる状態に近づけることは、十分可能です。
あくまで100%に近づくだけですが、筋トレをしていない人は、今ある筋肉の力の70%も発揮できていないというのが普通です。
どんなに頑張っても70%が限界です。
ことわざで、「火事場の馬鹿力」という言葉がありますが、これは、残りの30%の力が突如解禁された状態を指します。
例えば、いきなり強盗に襲われ、後ろから首を絞められてパニック状態になると、私たち人間は思わぬ力を発揮します。
この力こそが100%の力になります!
ロックがかかった余力の部分というのは、自分の意思では、自由に出せないのですが、余力の扉をノックするような訓練、つまり筋力アップに適した負荷のトレーニングをくり返しているうちに、少しずつ出るようになっていきます。
ロックを外す方法には、トレーニングと、火事場の馬鹿力のような非日常的な刺激がありますが、それ以外にもいくつか方法があります。
筋力と神経系の繋がり
催眠術や興奮剤のような薬物は、力を100%引き出せると言われています。
この事実から、ロックがかかった余力の部分は、神経系の問題、つまり脳が握っているということがわかります。
なぜ筋肉が、普段は30%の余力を残しているのかについては、未だはっきりとした答えはわかっていません(ノД`)
ここからは、おそらくこうであろうという有力な推測で話していきます。
考えれるのは、ここぞ!というときに、最後の力を振り絞って、難を逃れ生き延びるための仕組みだということです。
私たち人間は、通常、自分の持っているパフォーマンスの半分、または3分の1程度で日常生活を送っています。
残りの余力の部分というのは、滅多なことでは出ないように、リミッターのようなものが、働いているのではないかという考え方です。
そもそも大きな力を出してしまうと、骨が耐えられず折れたり、筋肉が破裂したりする可能性が高いのです。
人間の筋肉は、1㎠あたり約5kgもの力を出すことができます。
つまり、太ももの筋肉ほどの太さなら、一般の人でも約500kgの力を出すことができるので、ひざのお皿にかかる力も約500kgということになります。
そうなれば、筋力によって、骨を折ってしまったりする危険性も十分ありえる話となります。
常に100%の力を日常的に発揮すると、カラダがその力に耐えられないということになります。