突然ですが、質問です。
あなたは、26週間後にもらえる1万円と、30週間後にもらえる1万1千円では、どちらを選びますか?
この問に60%の人が、「30週間後の1万1千円」を選択しました。
では、次の質問はどうでしょうか?
あなたは、今もらえる1万円と、4週間後にもらえる1万1千円のどちらを選びますか?
この問に80%の人が、「今もらえる1万円」を選択しました。
このような、現在もらえる少ない金額を選択する人の非合理的な性質を行動経済学では、『現在バイアス』と呼ばれ、筋トレの継続にも「現在バイアス」が影響すると言われています。
今回は、意志力をマネジメントすることについて、解説していきます٩( ᐛ )و
継続するには、外的な動機づけではなく内的な動機づけが必要
これまで、「筋トレを続けると将来的に多くの利益を享受できる」ことをブログ内で書いてきました。
しかし、多くの人は、筋トレによる長期的な利益よりも、「今、サボりたい欲求」を選択するものです。
そして、お金によるさまざまな継続効果の検証が行われた結果、金銭をもらえる場合は、トレーニングに参加するが、ひとたび金銭的インセンティブがなくなると、やめてしまうことがわかったのです。
つまり、筋トレを続けるためには、外的な動機づけは不安定であり、内的な動機づけをもつことが重要だということです。
意志力をマネジメントしよう
意志力は、筋力に例えることができます。
筋トレで器具などを使用しているといずれ持ち上げられなくなるのと同様に、意志力もストレスなどの精神的負荷や、感情を我慢することによって消耗します。
つまり、意志力は無限にあるわけではなく、有限なのです。
意志力が底をついてしまうことを『自我消耗』といい、この状態に陥るとほんの少しの誘惑にすら抗うことができなくなってしまいます(ノД`)
そのため、重要なのは、筋トレの前に意志力をできるだけ温存しておくようにマネジメントすることなのです。
例えば、仕事を終えてジムへ向かおうとするとき、私たちの心は「エネルギーを無駄遣いしないように、家でゴロゴロしてもいいんだよ」と誘惑にあいます。
この誘惑に抗って、ジムへ向かうには、相当量の意志力が必要になります。
しかし、既に仕事によって『自我消耗』している人は、おそらく誘惑に勝つことはできないでしょう。
そんなときは、休日のように意志力を必要としないときや、仕事の日においても意志力を比較的必要としない日(責任の大きな仕事が少ない日など)にジムへ行くなどの工夫で継続することができるかと思います(*^ω^*)
その他、筋トレ以外に別の目標(例:ダイエットなど)に並行して取り組むと、意志力はさらに必要となります。
まずは、目標を1つだけに絞ることをオススメします!
つまり、まずは筋トレだけに集中するのです。
また、筋トレを続けることによって、カラダが大きくなったり、重量を挙げられるようになることそのものが『報酬』になります。
『報酬』があると、意志力を消耗せずに済みます。
誰しも意志力をたくさんもっているわけではありません。
大切なのは、意志力を強化することではなく、限りある『資源』を『上手にマネジメントする』ことなのです。