老化は、「細胞の老化」によってもたらされます。
シワやシミができるのは皮膚の細胞が、白髪が生えるのは髪や地肌の細胞が、物忘れがひどくなるのは脳細胞が、疲れやすくなるのは筋肉や内臓の細胞が老化し、機能が衰えることが原因で起こるのです。
では、なぜ細胞は老化するのでしょうか?
今回は、細胞と老化の関連性について、解説していきます٩( ᐛ )و
活性酸素が細胞を老化させる
細胞の老化には、さまざまな原因が挙げられますが、大きく関わっていると考えられるのが、『活性酸素』です。
活性酸素は、「酸化させる力」が強く、少量ならウイルスや異物の除去に役立つのですが、数が多くなると、体内の細胞をも酸化させてしまいます。
例えば、鉄は酸化するとサビてしまいますが、同様に、細胞も酸化するとサビ(=老化)てしまいます。
ちなみに、老化は40代から加速するといわれています。
その理由は、活性酸素を除去する『抗酸化酵素』の能力が急激に弱まるからです。
そして、活性酸素の発生や抗酸化酵素の衰えに深く関わっているのが、ミトコンドリアなのです。
ミトコンドリアの質と数の低下が、疲労や老化をもたらす
ミトコンドリアは、細胞の中にある小さな器官で、1個の細胞に数百から数千個存在します。
このミトコンドリアは、糖や脂肪酸から、細胞の活動に不可欠なエネルギーを作り出す役割を担っており、その工程内で、活性酸素も発生させます。
体内の活性酸素の9割は、ミトコンドリアが作り出しているといわれていますが、一方でミトコンドリアの中には、抗酸化酵素も存在しています。
細胞内のミトコンドリアが新しく、質がよく、数が多いほど、その細胞はたくさんのエネルギーを得ることができ、活性酸素のダメージを受けることが少なくなります。
それは、新しく質のよいミトコンドリアでは、抗酸化酵素が活発に働き、たくさんのエネルギーを作るわりに、活性酸素をあまり発生させないからです。
しかし、加齢や食べすぎ、運動不足などは、細胞内のミトコンドリアの質や数を低下させます。
体内の細胞の中にあるミトコンドリアが古く、質が悪く、数が少ないと、得られるエネルギーが少ないうえに、活性酸素のダメージを受けやすくなるため、それが疲労や老化の原因となってしまうのです。
つまり、全身の細胞内のミトコンドリアを新しく、質を高め、数を増やせば、細胞の老化を食い止めることができます。
そして、それには、適度な運動や質の高い睡眠、食べすぎないなど、さまざまな改善策がありますが、ここであえて「空腹の時間を作ること」を提案します。
なぜなら、誰でも簡単にはじめられ、トータル16時間もの食べない時間を作れば、オートファジーが発動し、細胞内の古いミトコンドリアが一掃され、新しく生まれ変わることができるからです。
ぜひ、今日からできることをはじめて行きましょうd(^_^o)