【ダイエット】熱を生産する褐色脂肪とは!?

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【ダイエット】熱を生産する褐色脂肪とは!?

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体脂肪と聞くと、皮下脂肪と内臓脂肪を合わせたものを指しますが、私たち人間の体の中には、もう一つ脂肪という名称を持つ組織が存在します。

今回は、熱を生産する褐色脂肪について、解説していきます٩( ᐛ )و

褐色脂肪って何!?

褐色脂肪とは、胸から脇にかけてと、心臓および腎臓のまわりに少しだけあり、成人になると合計40g程度しかない貴重な組織になります。

ちなみに、赤ちゃんは100g程あり、成長と共に少しずつ減っていきます。

量としては、少ないですが、カラダの熱を生産する役割を果たしてくれる脂肪組織なのです。

他の体脂肪がエネルギーを蓄えるのたいし、褐色脂肪は熱を生産するというのだから驚きですよね(*^ω^*)

褐色脂肪が熱を出す仕組み

褐色脂肪が熱を出すとき、脳からの指令が交感神経に通じて、β3アドレナリン受容体というタンパク質が働きはじめます。

このβ3アドレナリン受容体とは、褐色脂肪が持っている、脳からの指令を受け取るための仕組みのことを指し、これがうまく働くと、カラダが熱をたくさん出すようになります。

つまり、エネルギーを使うということですから、褐色脂肪がきちんと機能すると、痩せやすいということになります。

肥満の一因に「交感神経の活性が低い」という要素が挙げられるのですが、交感神経が正常に働いても、β3アドレナリン受容体の機能が低い人は、褐色脂肪組織の熱を出す能力も低いため、太りやすい体質ということになります。

ちなみに、日本人は遺伝的に約30%が、β3アドレナリン受容体の機能が低いため、他国の人種と比べ、太りやすい体質なのです(ノД`)

ですから、β3アドレナリン受容体の機能が低いことは、“異常”なことではなく“個性”になるのです。

日本の体質の歴史と太りやすい体質の克服方法

では、なぜ日本人の約3割もの人が遺伝的に太りやすい体質なのかというと、それは、太れる体質の方が生き残りやすかったからだと考えられます。

かつての日本人は、農耕を中心とした生活が占めていました。

そのため、脂っこい食べ物を好んで食べるのではなく、粗食でもジーッとエネルギーを蓄えて生きのびる、そういう環境下でずっと長い間暮らしてきたという背景があります。

だから日本人の3人に1人が、太りやすい体質なのは、このような背景があるからではないかと考えられるからです。

しかし、褐色脂肪による熱生産は、確かに大切ですが、生産する熱量としては、全体の20%程しかありません。

では、残り80%はというと、筋肉や腎臓、肝臓で生産されています。

さらに絞り込むと、熱生産のうち、約60%が筋肉によるものです。

つまり、体質を変えるには、筋肉しだいでどうにかなるということなのです。