糖質は、炭水化物の一部で、ご飯(米)や麺類、パン、甘いものなどに多く含まれています。
茶碗一杯の白米(約150g)に、どれほどの糖質が含まれているかというと、約50g、全体の三分の一が糖質になります。
これをスティックシュガーで考えると、一本あたり3gの糖質量になるため、茶碗一杯の糖質=スティックシュガー約17本分に相当します。
また、丼ものやカレーライスだと、摂取する糖質の量は、その1.5〜2倍にも膨れ上がります。
上記のことから、私たちは日々、意外なほどたくさんの糖質を摂っていることがわかります。
今回は、中毒性や依存性のある「糖質」について、解説していきます٩( ᐛ )و
手軽な食べものほど、糖質が多い
おそらく読者のみなさんの中には、一人で簡単に食事を済ませたいときや、忙しくてゆっくり食事をする時間がないとき、ついおにぎりや麺類、丼もの、カレーライスなどを選んでしまう、という人が多いのではないかと思います。
いずれも、手っ取り早くお腹を満たすことができ、便利なのは確かですが、一方で、糖質過多を招きやすいのです。
しかも今は、ほぼすべての食べものに糖質が入っているといっても、過言ではありません。
スーパーなどで売られている総菜や加工食品の成分表示を見れば、たいていブドウ糖や水あめなどが含まれています。
そして、それには理由があるのです。
脳内ホルモン「ドーパミン」「β-エンドルフィン」について
人の脳内には、さまざまな物質が分泌されていますが、その中に『ドーパミン』や『β-エンドルフィン』があります。
ドーパミンは「脳内報酬系」、β-エンドルフィンは「脳内麻薬」と呼ばれており、欲求が満たされた(あるいは満たされることがわかった)ときなどに分泌され、人に快感を覚えさせるのですが、その快感が強すぎるために、依存症や中毒性も高いといわれています。
そして、糖質は、ドーパミンとβ-エンドルフィンを増やすことがわかっています。
甘いものを食べたときなどに多幸感を覚えるのは、そのためであり、人は一度糖質を摂ると、どんどん糖質が欲しくなってしまいます。
だからこそ、糖質を含んだ惣菜や加工食品は売れやすく、世の中に糖質を含む食べものが増え、私たちもついそれらを選んで食べてしまうわけです。