子どもの頃、よく親に「よく噛んで食べなさい!」ということを言われたことはないでしょうか?
なぜそれがよいのか、なぜよく噛んで食べないといけないのか、改めて考えてみると…
食べものをしっかり噛むことによって、唾液や胃液という消化酵素を余分に使わなくて済む、つまり、少ない消化酵素の量でも消化することができるということなのです。
消化酵素を少なく抑えることによって、他の代謝にエネルギーをまわすことができるため、カラダが楽になり、いつも以上に元気になったり、代謝酵素のメリットを活かすことにもつながります。
また、よく噛んで食べることにより、胃酸の分泌が増え、ミネラルの吸収もよくなり、カラダの中に摂り込まれやすくなります。
逆に、胃酸が少ないと、ミネラルの吸収率が落ちてくるということです。
そして、タンパク質の消化吸収も上がるため、自然と代謝アップにつながります。
タンパク質は、しっかり噛まないでいると、未消化の食べものがカラダの中に長時間残ってしまい、アンモニアが発生して、それを解毒するために腎臓、肝臓の負担になります。
つまり、よく噛んで食べることによって、未消化の食べものも残らなくなるため、腸内環境がよくなります。
よく噛むことで、貧血も改善される傾向にあります。
貧血になりやすい人は、『ヘモグロビン』が少ないということですが、ヘモグロビンは鉄を含んだタンパク質のことを指します。
鉄の吸収も胃酸が分泌されないと吸収率が下がります。
タンパク質もしっかりと消化吸収してあげないと、カラダの中で不足していく傾向になりますので、しっかり噛むことによって、鉄の吸収も上がり、タンパク質の吸収も上がり、その結果、貧血も改善される傾向にあります。
胃酸の分泌があることによって、赤血球をつくる上で大切になってくる『ビタミンB12』の吸収率も上がります。
赤血球は、細胞の中でDHAをつくったり、エネルギーをつくったり、解毒する物質をつくったり、という働きをしてくれます(*^ω^*)
また、よく噛んで食べることによって、幸せホルモンである『セロトニン』の分泌量も上げ、副交感神経をしっかり働かせるので、より胃酸の分泌もよくなってきて、胃もたれもしにくくなるというメリットばかりです。
逆に、よく噛まない人、早食いの人は、それらのことがしっかり行われないために、「カラダへの負担が大きい」ということがいえます。
今回は、よく噛んで食べることはメリットしかないについて、解説していきます٩( ᐛ )و
よく噛むことの8大効果「ひみこのはがいぜ」とは!?
よく噛むことの効果は、次の8つに集約されます。
「ひ」:肥満を防止(満腹中枢に働きかけて食べすぎを防ぐ)
「み」:味覚の発達(美味しさがよくわかるようになる)
「こ」:言葉の発音がはっきり(はっきりとした言葉になる)
「の」:脳の発達(噛むことは脳を活性化する)
「は」:歯の病気予防(虫歯や歯周病になりにくくなる)
「が」:がん予防(唾液の効用によってがんを予防できる)
「い」:胃腸の働きを促進(胃腸の負担を軽減する)
「ぜ」:全身の体力向上と全力投球(力一杯仕事や勉強ができる)
4カウント鼻呼吸咀嚼法とは!?
ここでは、吸収率が上がる噛み方について解説していきます。
昔から30回は噛みましょうとか、形がなくなるまで噛みましょうという説がありますよね。
これらも有効な手段ですが、もう一つオススメの方法があります。
それが、口を閉じて鼻で息をしながら噛む、鼻呼吸を意識しながら食べるというやり方です。
具体的には、口の中に食べものを入れ、4回鼻呼吸しながら噛む、その後に飲み込むというのが「4カウント鼻呼吸咀嚼法」の手順です。
早食いの人は、口に食べものが入ったときに、口呼吸のため息が苦しくなってしまうから、すぐに飲んでしまうのです。
カウントは、息を吸って吐いてで一回になります。
鼻呼吸を意識する食べ方、それに加えて、噛んでいる間は、箸を置いてということも早食い防止には有効なので、
合わせて試してみてくださいねd(^_^o)