これまでのブログ記事で、筋トレの良さや続けるべき理由などを紹介してきました。
私たち人間は、筋トレを続けることで身体的、精神的健康が高まり、人としての魅力も高めることができるのです。
これほどのリターンのある投資は、他にはありません。
しかしながら、ジムなどで筋トレを始めた人のなかで、1年間続けられる人は、わずか4%に満たないのが現実です。
人々にこれほどのメリットがあるにもかかわらず、なぜ多くの人が筋トレを続けることができないのでしょうか?
今回は、筋トレが「続かない」理由について、解説していきます٩( ᐛ )و
筋トレが続かないのは、人として当たり前
人は、健康でいたいと思いながらも、家でゴロゴロしてテレビを見るような不健康な行動が大好きで、筋トレのような健康に良い行動が苦手なのです。
この矛盾を解明しようと、これまでに多くの研究者が議論を重ねてきた結果、その答えを見出したのが、現代の進化論です。
アメリカのハーバード大学の進化生物学者であるダニエル・リーバーマンは、筋トレが続けられない理由を次のように述べています。
「そもそも、ヒトは筋トレをするようには、デザインされていない」
この言葉から現代人の「筋トレが続かない理由」も見えてきます。
休息こそ、生存のカギである
約180万年前のヒトは、狩猟のために一日に平均15kmの距離を移動していました。
時間は、およそ4〜6時間が費やされていたと推定されています。
この活動量は、現代人の約2倍に相当し、当時の環境で生き延びるには、相当量のエネルギーが必要だったことがわかります。
ところが、これほどの活動量にもかかわらず、一日の食事によるエネルギーの補給は、男性で2,600〜3,000kcalと見られています。
当時でいうと、常に食糧不足による貧困に陥っていることがうかがえます。
このことから、ヒトは生き延びるために、少ない摂取エネルギーを狩猟や生殖活動へ優先的に使用し、それ以外の余暇の時間は極力、エネルギーを使用しないように最適化され、進化したのです。
つまり、筋トレが続かないのは、私たちの意志が弱いわけではなく、エネルギーを無駄遣いさせないための自然で生理的な反応なのです。
しかし、それでも私たち人間は、身体的、精神的健康の観点から「筋トレは、一生続けたほうがよい」と考えます。
唯一の突破口として、『心が変えられないのであれば、環境(仕組み)を変えればいい』行動あるのみですねd(^_^o)