これまで、僕のブログ記事でも、糖質の摂りすぎがカラダに与えるダメージが深刻であるということを伝えてきましたが、糖質過多のもっとも大きな問題は、「糖尿病になるリスクが高まる」という点になります。
今回は、糖尿病を引き起こす原因について、解説していきます٩( ᐛ )و
糖尿病は、もはや国民病である
近年、日本の糖尿病患者の数は、増え続けています!
厚生労働省が実施した【令和元年:国民健康・栄養調査】によると、「糖尿病が強く疑われる人(糖尿病患者)」の推計は約2,000万人、推計を始めた1997年の約700万人から、右肩上がりで推移しています。
つまり、日本人の6人に1人が糖尿病もしくは糖尿病予備軍であることになります(ノД`)
こうなると、糖尿病は、もはや日本人の国民病といっても過言ではありません。
糖質の摂りすぎや運動不足が招く「II型糖尿病」
糖尿病とは、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)が高くなる病気であり、『Ⅰ型』と『Ⅱ型』の2種類があります。
通常、血糖値は、すい臓のランゲルハンス島という部位にある『β細胞』から分泌される、『インスリン』というホルモンによって、コントロールされています。
私たちが食べものから糖質を摂り、血糖値が高くなると、すい臓からインスリンが分泌され、血糖値を下げてくれます。
具体的には、血液中の糖質の一部は、脳や筋肉、内臓が働く際のエネルギーとして使われ、余った分は、インスリンの働きによって、筋肉や肝臓にグリコーゲンとして貯蔵され、さらに余った分が脂肪細胞に中性脂肪として貯蔵されます。
このような仕組みによって、血糖値が下がるわけです。
ところが、なんらかの原因で『β細胞』が破壊され、インスリンが分泌されなくなることがあります。
これが、“Ⅰ型糖尿病”です。
β細胞が破壊されてしまう原因は不明ですが、免疫細胞が暴走し、β細胞を攻撃するのではないかと考えられています。
一方、食べすぎ(糖質の摂りすぎ)や運動不足によって、血糖値が高い状態が続くと、全身の細胞が徐々にインスリンを受けつけなくなることがあります。
すると、なかなか血糖値が下がらなくなるため、すい臓は、さらにインスリンを分泌しようと頑張りすぎた結果、インスリンを分泌できない状態になってしまいます。
これが、“Ⅱ型糖尿病”です。
生活習慣が深くかかわるⅡ型糖尿病は、40代以上で発症することがほとんどであるといわれてきましたが、近年、食生活の変化などにより、10〜20代の若い世代にも、Ⅱ型糖尿病の患者が増えているのです。
糖尿病が引き起こす、さまざまな合併症
糖尿病がおそろしいといわれているのは、数々の合併症を引き起こすからです。
Ⅰ型でもⅡ型でも、インスリンの分泌が減ったり、インスリンの働きが悪くなったりすると、血糖値が高い状態が続くため、血管が障害を受けて、出血したり狭くなったりして、各臓器に障害が生じるようになります。
例えば、網膜の毛細血管が出血すれば、網膜症を発症し、失明のリスクが高くなります。
また、腎臓の血管が障害を受けると、血液のろ過機能が低下して、老廃物の排出がうまくできなくなる「糖尿病性腎症」を発症します。
他にも、糖尿病の延長線上で、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞といった血管障害や認知症、がんなどの発症リスクを高めます。
必要以上に怖がる心配はありませんが、普段から、糖質の量、運動習慣などの生活習慣を見直し、糖尿病を引き起こす原因を遠ざけることは、健康に生きるうえで、とても大事なことだと思います(*^ω^*)