「短期間で効果が出る運動があるのでは?」そう考えてしまうのが、私たち人間というものですよね(^_^;)
例えば、“お腹にラップを巻いて”運動するというような手法をよく耳にします。
出ているお腹を引っ込めたいと思っている人なら、確かに飛びつきそうな話ですよね。
しかし、そもそも運動しているときに出る汗であっても、サウナでかく汗と同じなので、脂肪燃焼と直結することはありません。
今回は、運動してかく汗の量と脂肪消費量について、解説していきます٩( ᐛ )و
汗と脂肪について
汗をかいて1kg減ったとしても、イコール体脂肪が減ったのではなく、体内の水分が抜けただけです。
確かにそれでも体重は1kg減りますが、これで真に体重が減ったとするのは、大きな間違いです。
この1kgは、水分を補給すればすぐに戻りますし、また戻さないといけない1kgなのです。
前提でも出ました“お腹にラップを巻いて”運動するという手法ですが、お腹の脂肪をたくさん減らすという目的で考えられたものだと思いますが、全く根拠がないかというと、そうも言い切れないのが、事実です。
科学的に、肯定も否定もできません。
詳しくみていくと、ラップを巻いたり、腹巻きをしたりすると、そこだけ汗をかきますが、お腹の温度は下がりません。
基本的にカラダが汗をかくのは、体温を下げるための生理現象です。
そのことを踏まえてみていくと、ラップを巻いたお腹の熱に逃げ場がなく、どんどん温度が上昇していきます。
人間の体温は普通、37度ぐらいと考えますが、そこから10度上がると確実に死んでしまいます。
41度までが限度で、それ以上体温が上がると、体内のタンパク質が死んでしまうからです。
だから、汗の効果を制限するのは、とても危険な行為になります。
しかしながら、脂肪を分解する酵素、リパーゼの反応速度は、10度温度が上がると通常の約2.5倍にも上がります。
この効果をほんの1度か2度程度の温度上昇で受けられるかどうかは不明ですが、真っ向から否定するデータもありません。
確実な効果が表れるだけ、温度を上げればカラダがもちませんし、多少の温度上昇で脂肪を分解する酵素が活性化する根拠もありません。
そのため、私たちはカラダの仕組みや機能をしっかり考え、その上で、自分でできるものをやっていくしかないのです。
つまり、ダイエットは、確実に効果が見込めるものを積み重ねていく、これが一番の近道になりますᕦ(ò_óˇ)ᕤ