食物繊維に次ぐ「第7の栄養素」として、ここ数年注目を集めている『ファイト(フィト)ケミカル』という物質があります。
ファイトケミカルは、ギリシャ語で植物を表す「ファイト(フィト)」と、化合物という意味を持つ英語の「ケミカル」から生まれた造語で、植物の色素や香り、苦味、渋味などに含まれる天然の機能性成分を指します。
機能成分は、カラダにとって必須な栄養素ではないですが、免疫力アップや健康的に生きるための手助けをしてくれる効果があります。
現在では、一万種以上のファイトケミカルが存在することが明らかになっていますが、その性質によって6つのタイプに分類されます。
そのほとんどが皮や皮の周辺に多く含まれているため、アク抜きの処理などせず、野菜も果物も皮ごと摂ることがいいといわれています。
今回は、自然界を生き抜く植物が持つ力をそっくり丸ごと食べる理由について、解説していきます٩( ᐛ )و
ファイトケミカルは生活習慣病、認知症の予防などに効果あり!
植物に含まれる天然のたくましいパワーであるファイトケミカルは、免疫細胞の活性化による免疫力の強化について前置きで解説しましたが、免疫機能向上以外にも、さまざまな効果がありますので、ここで紹介していきます(*^ω^*)
まずは、抗酸化作用です。
私たち人間が呼吸することにより取り込んだ酸素の一部は、体内で活性酸素となり、カラダのあちこちの細胞を傷つけてしまいます。
現代人の二人に一人がかかるといわれる『癌(がん)』も、活性酸素によってがん抑制遺伝子が傷つけられることが原因の一つとされています。
ファイトケミカルが持つ抗酸化作用は、発がん物質を体外へ排出し、がん細胞の自滅を誘導します。
がんの部位によって働くファイトケミカルの種類は異なるので、幅広い種類を摂取することが望ましいとされています。
また、がん以外にも生活習慣病や加齢によって進行する『動脈硬化』『骨粗鬆症(こつそしょうしょう)』、さらに認知症予防にもファイトケミカルは、その力を発揮します。
ファイトケミカルを積極的に摂るよう心がければ、自ずと野菜中心の食生活になるため、結果的にそれが糖質制限にもつながります。
他にも、肝臓の解毒作用を助けてくれたり、香味野菜やハーブ成分がストレスを緩和してくれたりします。
紫外線を浴びた皮膚を活性化させ、シミのない美肌を実現する効果もあるなど、うれしい効果を次々と発揮してくれるのです。
食物が持つたくましいパワーを毎日の食事に取り入れて健康とともに美と若さもGETしてみてはいかがでしょうか?
煮込むだけでOK!野菜4種の簡単スープ
生のままでは、なかなか摂取が難しいファイトケミカルですが、加熱すれば成分がスープに溶け出すため効率的に摂ることができます。
材料は、キャベツ、にんじん、玉ねぎ、かぼちゃの4種類の野菜のみで、蓋つきの鍋に入れて20分煮込めば完成です。
ぜひ参考までに!!