数年前に、「ロングブレスダイエット」というダイエット法が巷で流行ったのは、ご存知でしょうか?
呼吸をするだけで痩せることはできませんが、正しい呼吸法を身につければ、ダイエットの効果を何倍にも加速させます。
今回は、ダイエットに役立つ呼吸について、解説していきます٩( ᐛ )و
呼吸で姿勢が変わる
普段、無意識に行っている呼吸ですが、この呼吸をお腹の脇にある『腹横筋』という筋肉をしっかり意識して、使うことでカラダに大きな変化をもたらしてくれます。
お腹まわりの筋肉は、体を前に曲げたり、横に曲げたりという、体幹を動かす基本的な動作に加え、体幹を固くして安定させたり、呼吸を補助する役割も果たしてくれます。
つまり、意識的に呼吸の仕方を変えれば、姿勢の改善につながる可能性があるといえるのです。
呼吸をすることにも筋肉は使われている
呼吸をするのに筋肉が必要であるとは、どういうことか?ということをこの項目でみていきましょう。
呼吸という一連の動作に、もっとも深く関わっているのが、『横隔膜』になります。
横隔膜は、膜というより筋肉の層と考えてみてください。
息を吸い込むときに、横隔膜は縮み、下に下がります。
反対に息を吐くときに、横隔膜が緩み、横隔膜と肋骨が持っている元に戻る力と上昇した腹圧の作用によって、空気が肺から出ていきます。
このように横隔膜が正常な動きをすることで、正しく呼吸をすることができますが、姿勢が悪くなったなどの理由によって、横隔膜が正常な動きをできなくなると、呼吸が浅く、疲れやすくなったりするのです。
現代人の7割程が、スマートフォンなどの影響により横隔膜が正常な動きをしていないのです(ノД`)
腹横筋を使いこなす「ドローイン」とは!?
ドローインは、もともと腰痛などの腰まわりに問題をもつ患者さんにたいして、理学療法の現場で行われてきた運動療法の一つです。
ドローインを用いたトレーニングを繰り返し行うことで、普段あまり意識していなくても、おへそを“グッ”と引っ込めて、体幹を安定させるような習慣が身につき、1〜2週間行うだけで、姿勢が改善されていきます。
普通に生活していても、無意識に腹横筋と腹直筋の拮抗が保たれるようになりますので、ウエストが5cm程、絞れるというも過言ではありません。
ちなみに、このドローインをもっと呼吸という視点で強調したのが、前置きにも出てきました「ロングブレスダイエット」になります。
長い時間、息を吐きつづけるということは、お腹を引っ込めようという意識とは違い、お腹の中の圧を高めて、息を吐き出す必要がありますから、自然にお腹に力が入った状態になるのです。
このようにドローインなどで、おへそを引っ込めるように意識すると、自然に腹横筋がよく使われるようになり、その結果、姿勢が徐々に改善されていくのです。
しかし、ドローインが即座に、脂肪を落とすという考え方は間違っていて、習慣を身につけることで、筋トレや日常に相乗効果を生み出し、結果的に脂肪が落ちやすいカラダの状態になっていきます(*^ω^*)
次回では、ドローインのやり方について、解説していきます!!