私たち人間は、一日に約2万回も呼吸をしているといわれています。
もし、呼吸の仕方で免疫力に影響があるとしたら、いますぐ呼吸法を見直しますよね。
生まれたときは、誰もが鼻で呼吸をします。
鼻には、鼻毛や粘膜があり、それらが外気に存在する菌やウイルス、ほこりなどの異物を排除する役割を果たしてくれます。
また、鼻腔(びこう)には、外気を加湿し体温に近づけるよう温める機能が備わっています。
今回は、口呼吸は感染症のリスクを高める!舌の筋肉を鍛えてリスク回避について、解説していきます٩( ᐛ )و
舌を鍛えて口呼吸を改善する
大人になると、自然と鼻ではなく口で呼吸する人が多くなります。
その背景には、鼻炎や花粉など理由はさまざまですが、鼻にはあっても、口には外気を安全に体内に取り込むための機能が備わっていません(ノД`)
つまり、口呼吸では、異物だらけの冷たく乾燥した外気が直接体内に取り込まれてしまうということです。
しかも、口呼吸は呼吸が浅くなりがちなため、交感神経が優位になり、緊張状態が長く続きます。
ということは、免疫物質が含まれる唾液の分泌量が減少してしまうのです。
口呼吸になることを防ぎ、食事や会話といった口本来の機能を滞りなく、果たすために重要なのが舌の働きになります。
舌には、7つもの筋肉があり、それぞれ加齢などによって筋肉が衰えると、舌が下がってしまいます。
すると、噛む動作や飲み込む機能が低下し、会話もスムーズでなくなってきます。
また、口元が緩むことで口呼吸になりがちにもなります。
こういったリスクは、意識して舌の筋肉を鍛えることで抑えることができます(*^ω^*)
お金も手間もかけずに口まわりの筋力を鍛える「あいうべ体操」
いいことなしの口呼吸が習慣化してしまう理由は、手を取るにつれて、舌や口蓋垂(こうがいすい)、別名のどちんこ付近の筋力が衰えてくるためです。
そこで、ごく簡単に舌を含めた口まわりの筋肉を鍛えるためのトレーニングを紹介します。
口呼吸問題の第一人者である内科医の今井一彰氏が考察しました『あいうべ体操』は、口蓋垂や舌の筋力を鍛え、維持するためのトレーニングです。
体操といっても、やり方はいたって簡単、口を大きく動かすことを意識しながら「あーいーうーべ」と声を出すだけです。
「あいうべ体操」を実践した小学校では、インフルエンザにかかる児童が激減したという報告が各地から寄せられているというから、その効果は実証済みです。
朝起きたときと夜寝る前の習慣にすることをオススメします。
ちなみに、舌が落ちると顔全体も下向きになることが多いです。
そのため、リンパ液の流れが滞りがちになり、肩こりや頭痛を招いたり、気持ちが上がらなかったりすることにつながります。
免疫力低下を招くさまざまな弊害を防ぐためにも、「あいうべ体操」と併せて、よく噛む食事を心がけるなどして、日常的に口まわりの衰えを防いでいきたいです。