食事によって疲れてしまうのは、肝臓も一緒です。
いや、肝臓の疲れは、胃腸以上といっても過言ではありません。
肝臓は、腎臓とともに『沈黙の臓器』といわれることが多く、普段その存在が意識されることは、ほとんどないでしょう。
今回は、「食事が本当にはじまるのは、食べものがのどを通過してから」について、解説していきます٩( ᐛ )و
肝臓という働き者とは!?
胃腸の具合は、すぐ気にするけれど、お酒を飲みすぎたときや、肝臓になんらかの障害が発生したとき以外、肝臓の具合を気にすることは、あまりない人がほとんどではないでしょうか。
肝臓という臓器は、実に働き者です。
食後、カラダに入ってきた栄養素を体内で必要なエネルギーに変えたり、余分なエネルギーを蓄えたり、食べものに含まていたアルコールやアンモニアなどの毒素を処理したり、脂肪の消化吸収を助ける胆汁を作ったり、さまざまな役割を一手に担っているのが、肝臓なのです。
そのため、食事の間隔が狭く、次から次へと食べものが入ってくると、肝臓はフル回転で働かなければならなくなり、結果、疲弊していきます(ノД`)
そして、疲れにより肝臓の機能が衰えると、本来肝臓で解毒されるはずの毒素や老廃物が体内に残ったり、作られるエネルギー量が減ったりするため、カラダが疲れやすくなります。
また、お酒が美味しく感じられなくなったり、食欲が低下したり、あるいは肝炎や脂肪肝、さらに肝臓がんなど、肝臓そのものに病気や障害が引き起こされたりする恐れもあります。
「食事」のはじまりは、各臓器の仕事のはじまり
私たちは、「食べる」という行為を、つい「食べものを口に入れること」「食べものがのどを通過したら、終わり」と捉えがちです。
しかし、食道を通過してからカラダの中では、各臓器が一生懸命働いているということを、忘れてはいけません!!
カラダにとっての「食事」の本番は、むしろ食べものがのどを通過してからなのです。
そして、私たち人間に休息が必要であると同様、内臓にも休息が必要なのですd(^_^o)