前回に引き続き、「低糖質ダイエット」について書いて行こうと思います。
前回では、「低糖質ダイエット」は短期期間では効果的だと話しましたが、極端に避けてしまうと、明らかな罠がいくつかあります。
今回は、そんな「低糖質ダイエット」の罠について、解説していきます٩( ᐛ )و
糖質(グルコース)が不足すると、脳がエネルギー不足と判断してしまう事実
脳の神経系にとって、グルコースは欠かせないエネルギー源になります。
脳内のグルコースが足りなくなると、体が飢餓状態にあると判断され、蓄えていた体脂肪をなるべく使わないよう脳が指令を送ります。
さらに交感神経の働きが鈍くなり、体全体のエネルギー消費を減らしてしまうのです。
そうなると、体温が下がり、体全体に倦怠感や頭がボーッとしたり、不機嫌にもなったりします(ノД`)
このように糖質(グルコース)が、体内で不足すると、逆にダイエットすることが難しくなっていくのです。
糖質(グルコース)の不足による筋肉の合成問題
結論から話しますと、糖質不足によって、インスリンの分泌が抑制されてしまうので、筋肉が合成方向に向かなくなってしまい、むしろ分解されてエネルギー源として削られていくようになってしまうのです。
筋肉は、常に体内で合成と分解を繰り返し、バランスを保っています。
そのため、食料不足と判断されると、一気に筋肉をエネルギー源として使ってしまうのです。
つまり、エネルギーの最大消費者である筋肉そのものを、過度な糖質制限によって、消費してしまうということなのです。
筋肉の合成には、血糖値を下げるインスリンというホルモンによって、タンパク質の合成を促されています。
この過程をしっかりカバーされていないと、筋肉量の維持、あるいは成長することができなくなってしまいます(ノД`)
極端な低糖質ダイエットは、筋肉の分解をより進めてしまうダイエットとさえいえるのです。
ですから、食事制限をする場合でも、ごはんやパンは一切食べないなどという主食抜きダイエットは、あまりオススメすることができません。
食事はバランスとよくいわれますが、減らす際もバランスを考えて減らすことが大切です(*^ω^*)
減量をするためには、摂取カロリー量が消費カロリー量を下まわることが基本ですが、摂取する食品が糖質であろうが、脂質であろうが、カロリーという数字にすれば違いはありません。
今回の記事で、「脳や筋肉にとって糖質は不可欠」というのが、わかっていただけたと思います。
「太るから甘いものを食べちゃいけない、控えなさい」というのは、大きな間違いで、糖分の摂取はむしろ必須になります。
余分なものはカットしてもいいですが、極端に抜いてしまうと弊害を生じる危険性が高くなりますので、糖質制限をする際は気をつけてくださいね(^_^;)