【ダイエット】質の良い睡眠中に脂肪分解が進む

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【ダイエット】質の良い睡眠中に脂肪分解が進む

錦糸町のパーソナルジムならオレンジジム

なぜ、夜中に目が覚めることが太ることに結びつくのか?

これには、睡眠中に行われている代謝活動が大きく関係しています。

今回は、質の良い睡眠中に脂肪分解が進むについて、解説していきます٩( ᐛ )و

睡眠と体重に関係するホルモン「成長ホルモン」について

睡眠と体重の両方に関係するホルモンで、代表的なのが『成長ホルモン』です。

成長ホルモンと言えば、成長期に特に関係する「成長促進作用」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

成長ホルモンは、インスリン様成長因子1(IGF-1)を媒介にして、長期的な作用として成長を促進します。

一方、ダイエットには、もっと短期的な作用が関係しています。

一晩の睡眠中に見られる成長ホルモンの短期的な作用は、次の3つです。

①筋肉にグルコース(ブドウ糖)が取り込まれないようにすること

②肝臓の細胞で糖を新しくつくり出すこと

③脂肪組織での脂肪分解

①②については、インスリンと逆の作用なので、成長ホルモンは「抗インスリン作用」を持つと考えられることから、血糖値は上がります。

この理屈から、成長ホルモンが増えるほど血糖値が上がることがわかるかと思いますが、成長促進のための『IGF-1』が増加すると成長ホルモンは抑制されてバランスがとられます。

ここで、注目すべきなのが、③の「脂肪組織での脂肪分解」です。

成長ホルモンは、一日の分泌量の約70%が深い睡眠中である『徐波睡眠』のときに分泌されます。

血中の成長ホルモン濃度は、分泌されていないときに比べて100倍にもなります。

つまり、これは深く眠っているかどうかで決まるのです。

深い睡眠である「徐波睡眠」について

徐波睡眠とは、睡眠の深さを1〜4段階に分けた場合、3〜4段階にあたり、デルタ波というゆっくりと振り幅の大きい脳波が見られる睡眠を指します。

このような深い睡眠は、眠りはじめの3時間に集中することが明らかになっています。

さて、前回の記事で「夜中の2時に目が覚めてしまう」と相談されていたAさん(35歳男性会社員)の普段の就寝時間は夜中の24時だそうです。

Aさんの相談内容から、Aさんは眠りはじめの最初の3時間になる前に目覚めてしまっていることがわかります。

徐波睡眠が増える時間帯に目覚めているということは、睡眠全体にしめる徐波睡眠の割合は少なかったはずです。

ということは、成長ホルモンの分泌は少なく、それによる脂肪分解の作用も得られなくなっていたと考えられます。

分解されない脂肪は、エネルギー源としてゆっくりと燃やすことができる『中性脂肪』に変わり、カラダに蓄えられるため、これが毎晩行われていたことが、急に体重が増えてしまった原因と考えられます。

ホルモンのサイクルを整えて体重増加を防ぐ

ホルモンのタイミングのずれは、ドミノ倒しのように他のホルモンにも影響します。

成長ホルモンが十分に上昇しないので、IGF−1も血中に増えにくくなり、インスリン作用は低下します。

インスリンが減れば、朝食のトリプトファンに結合した『アルブミン』を切り離すことができなくなります。

また、トリプトファンが脳に取り込まれないので、昼間のセロトニン、夜間のメラトニンも減少してしまいます。

Aさんは、このようなホルモン作用のサイクルによって、体重が増えてしまったのですが、大元のきっかけとなった夜中に時計を見る行為をやめたら、この負のサイクルを断ち切ることに成功したそうです。

カラダのサイクルを知れば、そのサイクルを変える行動は、意外なほど簡単だということがわかっていただけたと思います。

心当たりがある人は、ぜひ参考にしてみてください(*^ω^*)