前回の記事にも書きましたとおり、ストレスを受けるだけで血糖上昇、不眠症、肥満という悪循環が生み出されてしまいます。
ただ、私たち人間は、一つの仕組みに不具合が起こっても、それを乗り越えられるように、複数の仕組みで管理されています。
例えば、明暗の影響を受ける『メラトニン』や、睡眠コアタイムをつくる『睡眠物質』は、ストレスホルモン(ノルアドレナリン、コルチゾール)とは、異なる別の仕組みで働いています。
そのため、メラトニンや睡眠物質を強化することで、ストレス反応が起こっていても、深い睡眠が勝ってしまえば問題ないと考えてみるようにしましょう。
つまり、ストレスと睡眠を切り離すということです。
今回は、ストレスから「食」を切り離すコツについて、解説していきます٩( ᐛ )و
無駄にテンションを上げることがストレスの原因に!?
「ストレスで食べる」「ストレスで太る」という言葉を使ってしまうと、肥満を解消するには、ストレスを軽減しなければならない、という考え方になってしまいます(ノД`)
この考え方だと、ダイエットを成功させるのは、かなり難しいです。
そこで「ストレス=食べる→太る」という認識を切り離してみましょう。
ストレスを感じていないときでも「食べる」ことはあります。
必ずしも関連するものではないと認識できれば、対策が立てられます。
イライラが起こるまでには「アドレナリン→ノルアドレナリン→コルチゾール」という過程があるので、実際にイライラするよりも前に、イライラしはじめていることを自分で客観視することができれば、元の状態に戻しやすいです。
例えば、最初に「よし!」とアドレナリンが出て気合が入っているのは、課題に臨むうえで良い状態のような感じがするかと思います。
それを客観的に振り返ってみると、気合を入れたり、期待を寄せたりしたときほど、実はイライラする結果になっていませんか?
もしそうであれば、気合を入れて仕事に臨んでいることが、イライラを生んでいる原因かもしれませんf^_^;
「生活をより良くしよう」「もっと快適にするには、どうすればよいか」と考えるのは前向きですが、そう張り切らなくても結局やる仕事は変わらない、という場面もあると思います。
つまり、テンションを上げることばかりがいいことなわけではなく、「なるようにしかならない」というスタンスで、期待感から遠ざかり、アドレナリンの分泌が少なくなれば、コルチゾールが過剰になることも防げます(*^ω^*)
作業の継続時間は、「90分」まで
疲れを感じるまで作業を続けて限界になったら休憩する、というやり方をしていたら、ノルアドレナリンが増えて、少しの邪魔が入っただけでコルチゾールが増えてしまいます。
私たちの生体リズムの仕組みから、作業に集中できる限界は「90分」といわれています。
作業がいいところで時間を区切って、目を閉じるなど、脳を休憩させてみると、ノルアドレナリンの分泌を抑えることができます。
脳には、「気合→疲労→イライラ」という3つの段階があるものだと認識して、3つ目のイライラに至らないようにコントロールしていくということを目指してみましょう。
それが、ストレスと「食」を切り離すことになり、食行動をもコントロールすることにつながりますd(^_^o)