腸をキレイにしておくことが、全身の健康につながるため、便秘は放っておけない問題になります。
そして、便秘には、大きく3つの原因があると考えられます。
「食生活の乱れ」「水分不足」「運動不足」の3つです。
動物性の多い欧米型の食事を続けたり、ストレスが過度にかかったり、便秘が続いたりすると、腸内は悪玉菌が優勢になり、腸内環境は悪化するばかりです。
腸内には、腐敗菌が増え、毒性のアンモニアやアミン、硫化水素などの有害物質や、発がん性物質が増えていきます。
これらの有害物質や発がん性物質は、腸から吸収され、血液に溶け込み、全身にまわって疲れやすくなるほか、肌にも悪影響を及ぼします。
また、汚れた血液の成分は、皮下脂肪や内臓脂肪に取り込まれ、太りやすくなるともいわれています。
今回は、便秘解消で理想体質と肌ツヤを取り戻そうについて、解説していきます٩( ᐛ )و
悪玉菌が増えることの弊害について
悪玉菌が増えることの弊害については、次のような形で現れます。
①肌が荒れる:血液を介してめぐる毒素が肌にダメージを与え、肌荒れやニキビの原因になる。
②免疫力が低下する:外部の敵から身を守る免疫システムを担うのは、白血球の一種の『リンパ球』です。
リンパ球は、小腸や大腸にもっとも多く、腸管免疫と呼ばれています。
腸内細菌のバランスが崩れると、腸管免疫の働きが低下するので、口内炎、風邪などの感染症、大腸がんを発症しやすくなります。
③生活習慣病を引き起こす:腸内環境が悪くなると、代謝がスムーズに行われなくなるので、太りやすくなったり、生活習慣病を発症させる原因になります。
④ストレスになる:腸内細菌は、カラダの中にある『セロトニン』の約95%、『ドーパミン』は50%を生成しているといわれています。
セロトニンは幸福感・安心感につながる物質で、ドーパミンは快感を得ることができる、意欲が湧いてくる物資といわれています。
腸内環境が悪いと、これらをうまく合成できないので、精神的不安になりやすく、自律神経の働きを乱し、そのストレスが便秘にもつながります。
食生活では、特に食物繊維が重要
食物繊維は、胃や小腸で消化・吸収されることなく大腸まで届きます。
食物繊維が大腸の中にある老廃物や有害物質を吸着し、一緒に便となって排泄されるのが、食物繊維の大きな特徴になります。
いってみれば、胃液や小腸の消化液で分解されないことで、食物繊維は大腸の中で「そうじ」の役割を担ってくれるのです。
「野菜を食べると健康にいい」といわれるのは、野菜がビタミン、ミネラルの重要な補給源であるとともに、人体が消化・吸収できない食物繊維が、大腸をキレイにするからでもあるのです。
また、便秘の人は、不溶性食物繊維の摂りすぎに注意する必要があります。
その理由は、食物繊維には、便のかさを増やす『不溶性食物繊維』と、便を軟らかくする『水溶性食物繊維』の2種類が存在し、便秘の人は、ぜん動運動の機能が低下しているため、便のかさが大きくなりすぎるとスムーズに進まなくなってしまうからです。
食物繊維を多く含む食材は、「不溶性」と「水溶性」の両方を兼ね備えています。
例えば、穀物類、イモ類、野菜、果物、きのこ類、豆類、海藻類などです。
中でも「不溶性」を多く含む食材は、大麦や玄米、さつまいも、ごぼう、にんじん、ほうれん草、小松菜などが該当します。
便秘が重めの人は、不溶性食物繊維を多く含む食材を摂りすぎないように注意した方がよさそうですf^_^;
食物繊維を摂ったうえで水分を十分に摂ろう
水分不足は、便秘の近道です。
かといって、水分だけをどんどん補給すればよいというものでもありません。
かなりの量の水分は、大腸で吸収されるので、もともと水分が不足しているところに腸内で、さらに水分が吸収されると便が硬くなります。
適度なやわらかさを保つ便をつくるためには、食物繊維の力が必要不可欠です。
つまり、食物繊維あっての水分ということになります。
水分は、寝起きのコップ一杯からはじまり、食前に水を飲んだり、隙間時間にこまめに飲んだりしながら、一日の合計が1.5ℓ〜2.0ℓ程度、食事中の水分摂取は、胃液が薄まってしまい、消化の妨げになってしまうため、できるだけ控えましょう。
まったく飲めていない人は、負担が少ない量からはじめ、少しずつ増やしていくことをオススメします。
運動も取り入れよう
特に鍛えたいのは、下腹部内側にある『腹横筋』という部位です。
若い女性に便秘が多い原因は、実は食生活よりも、筋肉不足のほうが多いのです。
腸には、便を出すための筋肉がありませんから、最後に体外に出すには、腹横筋の助けが必要なのです。
便秘気味の人は、食物繊維が豊富な食事と水分摂取を心がけながら、歩く、階段を昇るなど、腹横筋を意識的に鍛えるようにすると効果的です(*^ω^*)