私たちのカラダでは、最後にものを食べてから10時間ほど過ぎたあたりから、体内で脂肪の分解が始まるといわれています。
また、脂肪が分解されると、血流や血管の状態にも大きく影響が出てくるのです。
今回は、空腹の時間によって脂肪の分解・血流の改善の二つについて、解説していきます٩( ᐛ )و
脂肪分解による相乗効果
私たちが食事で摂った糖質は、腸管で消化・吸収され、血液に乗って肝臓へ、さらに全身へ運ばれていきます。
糖質は、脳や筋肉、内臓などが働く際のエネルギー源として、主に使われますが、余った糖質の一部は、グリコーゲンとして筋肉や肝臓に蓄えられ、さらに収まりきらなかった糖質は、脂肪となって脂肪細胞に蓄えられます。
長時間ものを食べずにいると、外部から糖質を補給することができなくなるため、カラダはまず、肝臓に蓄えられたグリコーゲンを利用して、エネルギーを作ります。
ところが、最後にものを食べてから10時間ほど経つと、肝臓に蓄えられたグリコーゲンは使い果たされ、カラダは次に、脂肪を分解して、エネルギー源に変えようとします。
つまり、空腹の時間が長くなればなるほど、体内の余計な脂肪が分解され、減っていくのです。
特に内臓脂肪は、皮下脂肪に比べて落ちやすいという特徴があります。
また、脂肪が分解されれば、血液中の脂質が減り、圧迫されていた血管が解放されますし、トータルで12〜24時間、ものを食べない時間を作ると、血液中の糖質も20%程度低下するともいわれています。
そのため、血液や血管の状態が改善されて血流がよくなり、高血圧や血行不良にともなう体調不良も軽減されるはずなのです。
内臓脂肪や血管障害は、がんや糖尿病、動脈硬化、心疾患や脳血管疾患といった生活習慣病の大きな原因の一つですが、空腹の時間を作ることで、それらにかかるリスクを、大幅に減らすことができるのです(*^ω^*)