タイトルが長くて恐縮です(ノД`)
さて、私たち人間には、生まれつきカラダの中に『マクロファージ』と呼ばれる自然免疫細胞を持っていることをご存知でしょうか?
マクロファージとは、体内に侵入したウイルスや細菌などの異物を消化・殺菌し、感染を防いでくれる、とても優秀な細胞ことです。
乳酸菌の1,000〜10,000分の1でも発現するという強力な活性力を持ち、その効果は生活習慣病の予防や改善などが期待されています。
今回は、土の中で育つ農作物を摂取することで人間のカラダに備わる自然免疫細胞が活性化するについて、解説していきます٩( ᐛ )و
緑豊かなところに存在するLPSとは!?
いいこと尽くしのマクロファージですが、ストレスに弱いともいわれているため、効果を維持するには免疫力を高め、常に活性化させる必要があります。
その役割を担うのが、『LPS(リポポリサッカライド)』と呼ばれる物質です。
『パントエア・アグロメランス菌』という細菌などに由来する成分で、このLPSを摂るとマクロファージが活発になることがわかっています。
さらに、消化管粘膜に働きかけ、『腸内フローラ』を改善することも明らかになっています。
LPSは、ビタミンのように作用することから「免疫ビタミン」とも呼ばれています。
また、体内で作り出すことはできないため、食品から摂取しなければなりません。
主に、土の中に生息するさまざまな微生物がLPSの成分であることから、土壌で育つ野菜や穀物などの植物に多く含まれるとされ、田畑や森林など土のある環境では、空気中にLPSが浮遊しているともいわれています。
緑が豊かな場所にいると元気になれるのは、そのおかげでもあります(*^ω^*)
さらに、果実類、、きのこ類、種実類などからも摂取することが可能です。
ただし、LPSの効果は、人工甘味料や食品添加物により阻害されてしまうという弱点がありますので、注意が必要です。
LPSの働きを活かした5つの調理方法
調理方法を工夫すれば、LPSを壊さず体内に取り込めるマクロファージは、あらゆる組織に存在し、それを『マクロファージ・ネットワーク』と呼びます。
LPSの働きによって、マクロファージ・ネットワークがうまく機能するよう、LPSを含んだ食材を調理する際には、以下のポイントを気をつけたいです。
①長時間の加熱を避ける
→煮込み料理やオーブン焼きなどはしない
②高温加熱を避ける
→180℃以上の高温で調理するとLPSは壊れてしまいます。焦げ目がつくほど焼いたり、高温の油で揚げたりすることはNG
③加熱の際、酢やレモンを用いない
→LPSは、酸性状態の加熱に弱いため、酢やレモンを加えて加熱すると壊れやすくなります。生で食べる際は、酢を用いても問題なし
④食材を長時間水につけない
→LPSは、水に溶け出しやすいため、長時間水につけると、せっかくの成分が逃げ出してしまいます。アク抜きは短時間で行い、放置はなるべくしないこと
⑤皮ごと食べる
→短時間なら洗っても、LPSは溶け出さないので、目に見える汚れはよく洗って食べること