「冷えは万病のもと」といわれているように、冷えを長く放置していると、便秘や肩こり、慢性的な疲れ、不眠などのさまざまな不調の原因となるだけでなく、免疫力の低下にもつながる大きな原因の一つであると考えられています。
手足の先が冷たくなったうえに、さらに腰やお腹に冷えを感じるようなら、かなり進行した状態です。
多くの冷え対策がありますが、大切なのは、根本的な原因を考えることです。
今回は、冷えの根本的な原因を知ろうについて、解説していきます٩( ᐛ )و
「冷え」の原因は、まず自律神経を知ること
自律神経とは、自分ではコントロールできない、カラダが無意識に調節してくれている神経のことです。
呼吸をすること、心臓が動くこと、寝ている間も勝手に呼吸してくれています。
このようなことをコントロールしてくれるのが、自律神経の働きになります。
また、食べものの消化をしたあとの栄養をエネルギーに変える代謝も自律神経の働きです。
他にも、汗をかくこと、体温調節をすることも、自律神経がコントロールしてくれています。
自律神経には、交感神経と副交感神経の二つがあり、車に例えると、交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキの役割を果たします。
車は、アクセルだけでは成り立たないですし、ブレーキだけでも成り立ちません。
つまり、偏ることなくバランスが大事ということで、車と同じように人間のカラダも同じです。
交感神経は、これから仕事をはじめるぞ!とアクティブに動くときに働きますが、逆に、夜寝るときなど、リラックスしてカラダを休めるときは、副交感神経が優位になります。
それだけではなく、血圧コントロールにおいて、交感神経が優位になったときは、血圧が上がり、血管が収縮します。
副交感神経が優位になったときには、血圧は下がり、血管が緩むという働きになります。
つまり、自律神経を整えていくことが、その人の体温を正常に戻してあげることにつながります。
平熱が低い人は注意が必要
低体温とは、一般的に平熱が35℃台の人です。
低体温は、病気ではありませんが、放っておくと『冷え性』や『生理不順』など、さまざまな不調につながる可能性があります。
以前は、体温が高く体調がよかったけれども、今は体温が低く体調が悪いという場合は、体温を上げていく必要があります。
ちなみに、日本人の体温の平均値は、36.5〜37.2℃の間といわれています。
本当に健康な体温なのかは、普段から検温をして、体調を見極める必要があります。
冷えも、低体温も、体温というのは自律神経がコントロールをしていますので、自律神経を整えることで、その人本来の体温に近づけていきます。
自律神経の乱れで「冷え」になる
人のカラダは、内臓温度を37℃に保っています。
そのため、急に冷たい外気に触れたりすると、カラダから熱が逃げてしまわないように交感神経が働き、手足など末端の血管を収縮させ、カラダの中心部を保温します。
このとき、手足は血液の流れる量が減るので、冷たくなるのです。
しかし、冷気に触れていないのに、常に交感神経が働き、血管が収縮して寒い状態になるというのが、冷えなのです。
自律神経が乱れる要因として、過度なストレス、生活リズムの乱れ、食の乱れが挙げられます。
ストレスは、なぜ「冷え」につながるのか?
ストレスは、緊張感を常に持った状態、交感神経が常に働いているということにもなります。
ストレスが長期間にわたると、交感神経を調節する働き、反応が次第に鈍くなり、抹消の血管が収縮できず、血管が開いたままになり、熱が必要以上に逃げて、どんどん冷えてしまう「冷え性」につながります。
つまり、自律神経が乱れ、体温調節がうまくできなくなっているということですf^_^;