前回の記事で、食べすぎのリスクについて、解説してきました。
まだ読んでいないという人は、こちらから!!
そして、今回さらにもう一つ、食べすぎの弊害として、忘れてはいけない「内臓脂肪」について、解説していきます٩( ᐛ )و
脂肪細胞のメカニズム
食べものによって得られた糖質や脂質は、脳や筋肉、内臓などが働く際のエネルギー源として、体内で使われるか、あるいは、細胞をつくる際の材料として、体内で使われます。
使いきれなかった分は、いずれエネルギーとして使用するため、まず筋肉や肝臓に蓄えられます。
そして、筋肉や肝臓の貯蔵スペース分を超えてくると、カラダは余分なエネルギーを、恐るべき方法で蓄えようとします。
それは、エネルギーを中性脂肪に変換し、脂肪細胞に蓄えてしまうのです(ノД`)
私たち現代人にとっては、ずいぶん迷惑な方法ですが、この方法をとることで、生命を維持できるように進化してきたので、仕方がありません。
脂肪細胞は柔軟性が高く、中性脂肪を取り込んで、もとの数倍の大きさにまで膨れ上がることができます。
これが「脂肪がつく」「脂肪が増える」といわれる状態ですが、このように無限に容量を増やすことができるのは、人体の中では、脂肪細胞だけなのです。
なお、肥大化した脂肪細胞からは、『TNF-α』や『IL-6』などの『悪玉ホルモン』が分泌されるようになり、糖尿病や高血圧、慢性炎症状態を導いて、がんになるリスクも高くなります。
因みに、脂肪には大きく分けて、皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があり、皮下脂肪は、文字通り「皮膚の下にある脂肪」で、カラダの表面全体を覆っている脂肪を指します。
内臓脂肪は、内臓周辺に蓄積している脂肪を指します。
全体的に脂肪がついた『ぽっちゃり体型』の人は、皮下脂肪が多い人で、見た目は痩せているのに、お腹だけがぽっこりと出ている『メタボリック体型』の人は、内臓脂肪が多い人であると言えます。
また、皮下脂肪は、女性につきやすく、内臓脂肪は、男性につきやすいとも言えます。