前回も触れました「速筋」と「遅筋」について、今回も解説していきます٩( ᐛ )و
高い負荷で成長する「速筋」について
筋肉は、小さなものから先に使われるという順番があります。
ここで、『サイズの原理』について触れさせていただきます。
『サイズの原理』とは、運動神経とそれが支配している筋繊維の集団を合わせた運動単位のことを指します。
このサイズが遅筋線維は小さく、速筋線維は大きいのです。
そのため、普通に生活をしているときには、小さい方の遅筋線維から先に使われていきます。
一般的な日常生活では、最大筋力の20%以下の筋力発揮で、だいたい全ての行為をまかなえてしまいますので、ほとんどが遅筋線維しか使っていないということになります。
このことから遅筋線維は、働き者であり、持久力のある筋肉でもあることがわかります。
たいして、速筋線維は非常時に働く筋繊維であって、普段は休んでいます。
そのため、日常生活で速筋線維が使われることは、ごく稀になります。
ということは、速筋線維を太くするにはどうすればいいのか、もうおわかりですよね(*^ω^*)?
大きな力を加えて働かせる、高い負荷をかける、そうすることで、速筋線維を太くすることができます!!
筋トレで負荷をかけなければいけないという行為にも、ちゃんと理由があるのです。
つまり、高い負荷は「速筋」を使うために必要だったということです。
「速筋」を成長させる最大筋力とは!?
大きな筋力発揮をすることで、はじめて速筋線維は使われますが、やたらに大きな力を加えればいいというものでもありません。
最大筋力の65%を超えていかないと、十分に速筋線維を使っているとはいえないのですが、90%を超えると筋力は上がっても筋肉は太くならなくなります(^^;
最大筋力とは、やっと一回だけ持ち上げられる重さで測ることをいいます。
やっと一回だけ持ち上がる重さを別の言い方で表すと、1RM(レピティション・マキシム=最大反復回数)といい、これが100kgの人なら80kgが80%1RMとなります。
8回しか反復できないものが、最大筋力80%(8RM)と考えてよく、速筋線維をもっとも効率的に太くする負荷であることがわかっています。
慣れて持ち上げるのが楽になってきたら、それはすなわち、筋力が上がってきたということですから、負荷を上げていかないと、「速筋」の成長を止めてしまいます。
つまり、65%1RMの重さも、鍛えて筋力が上がっていけば、もはや65%ではなくなるということです。