まず、はじめに血糖値が下がる仕組みから見ていきましょう。
食後、血液中のブドウ糖が増えると、血糖値を下げるため、すい臓から『インスリン』というホルモンが分泌されます。
タンパク質や脂質も、体内で分解されるとブドウ糖を生み出しますが、糖質から生まれるブドウ糖の量は、ケタ違いに多く、血糖値を大きく上昇させるため、すい臓はより多くのインスリンを分泌させ、血糖値を下げようとします。
しかも、現代の日本人の多くは、日々、糖質を多く含む白米、小麦粉、砂糖などの精製された食品を口にしているのです。
今回は、糖質の摂りすぎが引き起こす心身のバランスについて、解説していきます٩( ᐛ )و
インスリン量が心身のバランスに大きく影響する
前置きでも出ました白米、小麦粉、砂糖などの糖質は、体内での吸収が早いため、血糖値も短時間のうちに急上昇します。
すると、カラダは慌てて大量のインスリンを分泌させ、今度は血糖値が急激に低下します。
ものを食べた後、すぐに眠くなる人は、まさに血糖値が急激に低下をしている可能性があるため、要注意です。
もしかしたら、読者のみなさんの中に、普段から糖質を摂りすぎていて、血糖値が上がりやすくなっている人もいるかもしれません。
そのような人が糖質を摂ると、インスリンが過剰に分泌され、一気に低血糖(血液内のブドウ糖が、異常に少ない)状態になります。
すると、眠くなるだけでなく、だるさやモチベーション低下が起こるのです。
糖質の摂りすぎは、こうした血糖値の乱高下をもたらし、現代の日本人の心身バランスを不安定なものにしていく恐れがあるのです。