無自覚に食べすぎている人は、食べものの食感を言語化しようとすると、なかなか表現が浮かばないことが多いです。
自分で味わったにもかかわらず、その味を正確に理解し、表現するのはかなり難しいのです。
今回は、流行っているから食べるは、脳に食べさせられているについて、解説していきます٩( ᐛ )و
純粋な味の評価ができない「ハロー効果」とは!?
食べることに執着しやすいわりに、食べものについて言葉で表現するのが難しいのには、理由があります。
実は、競争の仕組みが働いているからです。
「これ!すごっく並んでたお店から買ってきたんだ」と言われて食べると、純粋に味の評価をするというより、なんとなく美味しい感じがすることがありますよね。
このことを『ハロー効果』といいます。
ハロー効果とは、ある対象を評価するときに、ある側面で望ましい特性を持っていると、事実の確認もなしに他の側面までが望ましいとみなしてしまう現象です。
食べものの場合、メーカー名や産地、紹介されたテレビ番組などの情報が、私たちの食べものの評価に影響を与えています。
例えば、コーラを味わっているときにコカ・コーラのロゴを見せられると、記憶を司る『海馬』と、ものを選ぶときに活発になる『背側前頭前野』の活動が高まりました。
よく知られていないロゴが提示された場合では、その変化は起こりませんでした。
このように、よく知られたブランド品や話題の食べものを味わうときには、脳の中で、そのブランドや話題の記憶が、味の感じ方に影響を与えていると考えられます。
私たちが自分の意志で食べているのではなく、ある情報によって食品の価値を高く評価し、その評価に基づいて食べさせられているということがわかっています。
ハロー効果によって、味も詳細に感じずに高い評価だけを食べているようなものなのですf^_^;