多くの人が、ダイエットやバルクアップなどのボディメイクが目的であって、その過程の中に筋トレがあるというような感じだと思います。
そのため、筋トレそのものが目的ではないということを絶対に忘れてはいけません。
今回は、筋トレをする目的や目標設定について、解説していきます٩( ᐛ )و
筋トレをする目的について考えてみよう
筋トレをして、筋肉が増えることで、脂肪を燃焼させやすくなったり、より健康になったり、太りにくい体質をつくる、そして、筋力を高めることで、日常生活の質を高めるといったことが最優先事項だと思います。
脂肪を落としていくという明確な目的があるダイエッターの場合は、体重を落とすのではなく、“脂肪を減らす”という、より具体的に目的を思い描くことが大事になります。
「食べすぎだから、今日は昼抜きにしよう」とか、「運動不足だから、筋トレでもしてみよう」というのでは、全く意味がありませんし、長続きもしません。
食事や運動をトータルで考える、時間をかけて着実に脂肪を落としていくことを考える、脂肪の付きにくいカラダにすることを考える、このようなことが目的です。
目的はダイエットではない!?
目的を持つと、次に目標が必要になってきます。
一ヶ月で体重2kg減、そして、体脂肪率3%減というようなものや、スクワットが自重で30回を3セットできるようになるとか、一日一万歩など、自身が達成できるものより、ほんの少し上の目標を設定し、まずはそのゴールに向かって行動していきましょう。
アスリートも一般の人も目標設定の仕方は同じで、まず小さい目標を立て、それをクリアしていくという楽しみがないと、やはり途中でドロップアウトしてしまうことになります。
筋トレがいい理由は、具体的な数値として、重さや回数などでわかりやすい目標を設定できるところです。
筋トレは、アスリートにとっても、一般の人にとっても、やはり目的ではなく手段でしかありません。
自分の目的さえ見失わなければ、筋トレそのもので、ケガをするとか、健康を損ねるようなことはありません。
無理なトレーニングをしないのは当たり前のことで、量も強度も相応なさじ加減を選べるようになっていきます。
また、ダイエットの目的は、人によって違うものです。
例えば、あなたが、今すぐにでも体重を落とさなければ健康を損ねる危険性大という状態なら、なにはともあれ食事制限と有酸素運動をすぐにでもはじめるべきです。
既にメタボ状態にあり、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化などの危険性が高い人は、基礎代謝アップなどと、悠長なことは言ってられない状態なのです。
こうなると、食事制限と有酸素運動によって、危険な状態をいち早く脱する必要があります。
危険な状態をとりあえず脱したとき、筋トレによって筋肉が増強されていれば基礎代謝が上がり、以前より体脂肪が溜まりにくいカラダになっているはずです。
そうなれば、そこからさらに体脂肪が溜まりにくいカラダにしていくことが、次の目的になってきます。
そして、ダイエットについて少し深く考えると、目的はダイエットそのものでもなく、体質改善や健康、美容、生活の質の高まり、そういったものを得るための手段に過ぎないのだと、冷静に向き合うことが大切になりそうです。